こんにちは、骨盤軸整体の野田です。
好評いただいているインストラクターの認定レポートを紹介します。
前回に引き続き今回も、分娩介助中の施術による母体の変化についての報告です。
※ブログの文章としての文脈を考慮し、一部単語や表現などを改変しています
レポート紹介
提出者
友田晶子(勤務助産師・認定ベーシックインストラクター)
クライアント
T.T様
区分
女性、マタニティ(分娩進行中)
クライアントの症状
分娩がなかなか進行しない
症状改善のために意識した施術部位
ベーシックで学んだ8ポジション全て
その部位を選んだ理由
全体にしっかりと軸を通すことで腹圧がかかりやすくなり陣痛増強に繋がると考えた
骨盤軸整体施術後の状態
陣痛間欠時に施術したためビフォーアフターのチェックがほぼできず、しっかり通っているかどうかは判断ができなかった。
施術後クライアントの反応
身体が動かしやすくなった、歩きやすくなったという自覚があった。
また時間をおいて2回軸を通した形になったが、それぞれ通した後20〜30分程度で「子宮口が押されるような感じがする」と訴えがあり、分娩の進行がみられた。
感想、反省点、今後の課題など
陣痛発作時に腰を反り、左方向への体幹のねじれで痛みを逃している様子だった。
今回は前期破水から自然陣発をした初産婦の事例で、Os4~5cmで停滞していたところに施術を行った(別紙参照)。
1回目で7cm程まで進行したがその後再度停滞、6時間程ほぼ進行見られず再度施術を行ったところ分娩に至った。
特に分娩第2期は怒責がしっかりとかかりst±0から+3に至るまで約15分、そこから排臨ま で3分程度とかなり急速な下降がみられたため、第2期遷延を防ぐには骨盤軸整体の施術が有効なのではと感じた。
添付別紙
評価、感想など
前回の風間さんのレポートに引き続き、分娩時の施術についてのレポートを紹介しました。
ベーシックセミナーを受講してまだ日が浅かったにも関わらず、これだけ冷静で的確な分析をレポートに表すことができるのは素晴らしいですね。
同じように分娩時施術に取り組んでいる他のインストラクターにとっても、すごく参考になるレポートだと思います。
分娩時の施術については過去にも幾度となくレポート紹介や記事にて取り上げていますが、
いかんせん再現性の問題などから(一人の女性の分娩において骨盤軸整体を施術した時としてない時のデータを比較することが不可能なため)医学的にみて明確なエビデンスを得ることは難しいのですが、それでも多くの助産師によって実際に臨床の場で用いられ、貴重なデータとして共有してくれています。
何よりママさんのお役に立てているという事実そのものが、私たちにとっても大きな原動力となっているのはいうまでもありません。
これからも様々な症例の検討を通じて知識を共有し、一人でも多くのママさんたちに良い結果を得られるよう、そして多くの助産師に骨盤軸整体を学んでよかったと感じてもらえるよう、チームとして検証を進めながら経験を積み重ねていきたいと思います。
友田さんありがとうございました。
これからもたくさんの方に骨盤軸整体を届けてくださいね。
よろしくお願いします。
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