こんにちは、骨盤軸整体の野田です。
好評いただいてる、インストラクターの皆さんからいただいた認定レポート紹介です。
今回は助産師からの問い合わせも多い、分娩介助中の施術による変化についての報告です。
※ブログの文章としての文脈を考慮し、一部単語や表現などを改変しています
レポート紹介
提出者
風間なぎさ（勤務助産師・認定アドバンスインストラクター）
クライアント
M.R様
区分
女性、1経産婦（分娩進行中）
クライアントの症状
陣痛発来したものの、7時間経過するも陣痛間隔が6〜7分から縮まらない（痛くなっている自覚はある）
前回の分娩は鉗子分娩とクリスラテル圧出法だったため、いきみ方がわからず上手くできるか不安。
症状改善のために意識した施術部位
①脊柱起立筋
②内転筋、大腰筋
その部位を選んだ理由
①体幹中心に軸を通すことで身体を安定させ、陣痛が乗ってくる（間隔が縮まる）のではないかと考えた。
②いきみ方に不安があったので、分娩時にしっかりいきめるように。また①のように姿勢保持を強化してくれるのではないかと考えた。
骨盤軸整体を施術後の状態について
②は前後テストを行い、すぐに軸が通ったことが確認できた
①のテストは実施しなかったが、、施術後は声掛けしただけで落ち着いて深い呼吸ができていた。
施術後クライアントの反応
施術後20〜30分ほどで陣痛間隔は3〜4分となり、施術して50分後に分娩となった。
怒責も毎回有効で、出産直後には「今回は自分の力で産めた実感がある」とおっしゃってた。
骨盤軸整体以外で実施したかったことなど
妊娠中から定期的に関わり、骨盤軸を通していれば身体のベースを作ることができ、陣発後に間伸びしなかったのではないかと思った。
（勤務助産師としては難しいが、毎回でなくても何度か介入していれば違うのではないかと思う）
感想、反省点、今後の課題など
今回のケースは間隔は縮まらないものの、陣痛は強まっている本人の自覚があったため自然経過となり、点滴を使わず様子を見るなら促進方法の一つとして骨盤軸整体を用いてみようと思った。
結果、やはり施術してよかった！と思える進行具合だった。
以前も施術後にすぐに進行して分娩に至った経験があるので、分娩準備なども全て整えてから実施。助産師としても急に進行すると予測できた（想定内だった）ので、冷静に安全に分娩できた。
ご本人の「今回は自分の力で産めました」という言葉もとても嬉しかったです。
評価、感想など
分娩時の施術については過去にも記事に取り上げたり、いくつかの症例レポートも紹介したことがあります。
再現性の問題などから（一人の女性の分娩において骨盤軸整体を施術した時としてない時のデータを比較することが不可能なため）医学的なデータの検証を得ることは難しいのですが、それでも多くの助産師によって実際に臨床の場で用いられ、貴重なデータとして共有してくれています。
分娩中の整体はまさに助産師だからこそできる骨盤軸整体の活用方法であり、助産師が骨盤軸整体を身につけるを最大のメリットの一つと言っても過言ではありません。
このような助産師と整体師の連携の高さこそが、骨盤軸整体協会が他のどの整体団体とも一線を画すクオリティの源泉となっていると言えます。
今回の風間さんの施術内容も、分娩時における骨盤軸整体の好影響を示唆していると言えます。
骨盤軸整体の施術効果ももちろんですが、一刻を争うような抜き差しならない分娩進行時において妊婦さんの状況を正確に把握し、現状の改善に効果を発揮できる施術手順を構築し、実際に施術して仮説通りの結果を出すというのは、一般的な整体院での施術以上にハードルが高いのは容易に想像がつきますし、そのような状況でしっかり職務として全うするのは風間さんの助産師としてのアビリティの高さ、そしてアドバンスインストラクターとしての骨盤軸整体への理解と信頼があってこそだと思います。
特に今回のケースにおいては、分娩の安全な進行というのはいうに及ばす、妊婦さんの「今回は自分の力で産めた実感がある」という言葉に大きな意味があると思います。
もちろんどのような分娩であっても命懸けで尊いものであることは言うまでもありませんが、自分の力で産みたいと願う妊婦さんの思いに寄り添い、力を尽くした結果としてその思いを実現させてあげることができたというのは、出産を乗り越えたママさんの喜びや満足の大きな源泉になると思いますし、風間さんにとってもまさに助産師冥利に尽きる喜びにつながる経験だったのではないでしょうか。
分娩時という特殊な時間の中でクライアントの思いや期待に応えるためにベストを尽くす姿勢は、助産師としてとても誇り高いものだと思います。
そして骨盤軸整体がその中で少しでも役に立つことがあれば、僕には何よりの喜びでもあります。
風間さんありがとうございました。
これからもたくさんの方に骨盤軸整体を届けてくださいね。
よろしくお願いします。
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