次世代のボディケアを読み解く一級品の資料です
こんにちは、野田です。
骨盤軸整体協会では協会認定資格を得るために臨床レポート10枚の提出を定めていますが、その中でも読み応えのあるレポートをチョイスして紹介しています。
セミナー受講後に具体的にどのようにして、臨床の現場で骨盤軸整体を活用しているのか。
それぞれの得意分野が反映されていて、ご自分の環境でどのように骨盤軸整体を活用しているのかを読み取るための資料としても一級品なのです。
今回は久我先生からいただいたレポートを紹介します。
※ブログの文章としての文脈を考慮し、一部単語や表現などを改変しています
レポート紹介
提出者
久我徹(クガ接骨院 院長)
認定アドバンスインストラクター
クライアント
M田様(注:実名は伏せさせていただきます)
区分
その他
クライアントの症状
腰痛、後屈、側屈は大丈夫だが、前屈で制限痛みが出る。PC作業で腰から背中に痛みが出る。
PC作業で腰から背中に痛みが出る。
症状改善のために意識した施術部位
梨状筋→骨盤を立てて良い姿勢を作るために。
内転筋・腸腰筋→しっかり収縮をさせて前屈させるために。
その部位を選んだ理由
上記の目的以外にも骨盤軸整体をおこなってみて、痛みや筋緊張、スパズムの発生要因は筋肉の弛緩が原因だと考えられたため。
その改善のためにはしっかり筋肉を収縮させることをテーマに取り組みました。
骨盤軸整体施術後の状態
梨状筋の骨盤軸の通りが浅かったですが、ハムストリングスを加えたことでしっかり入りました。
施術後クライアントの反応
前屈がしっかりできるようになりましたが、若干後屈の角度が浅くなりました。
骨盤軸整体以外で行いたい施術など
特になし、全身にも骨盤軸整体の施術をおこないました。
感想、反省点、今後の課題など
骨盤軸整体は、部分部分に通しても効果がありますが、すべてのパートに通すとよりしっかりと骨盤軸が入ることがわかりました。
反省点としてはビフォーの検査は良いのですが、アフター検査は全身すべての骨盤軸整体を通してからおこなった方が良いのかなと思いました。
評価、感想など
久我先生は愛知県名古屋市でクガ接骨院を営んでいて、産前産後の女性はもちろんですが、スポーツ全般、特に野球をはじめとしたスポーツ障害の改善や運動能力向上を得意とされています。
今回はクライアントの体幹の前後屈について、痛みの改善と可動域の向上について考察していただきました。
筋肉の弛緩が痛みや緊張の原因になる、という考察は耳慣れないものかもしれませんが、これは骨盤軸整体をおこなっていると良くわかることです。
筋肉が正しく働くことができない部位(正しく収縮できない=弛緩している)に痛みが出ていて、その部位に骨盤軸を通すことで正しく筋肉が働き、痛みを改善することが可能となります。
まだまだ検証が必要な考察かもしれませんが、今後様々な臨床を通してより確実なお話をお伝えできると思います。ご期待ください。
久我先生、レポートをありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。