適正な価値観で仕事を進めていくために
こんにちは、骨盤軸整体スクールの野田です。
僕が整体院を開業してはや17年。
まだまだではありますが、それなりに積み重ねてきた時間の中で、この業界も随分変わったものだなあと思うところもあります。
そのようなことを省みながら、今後どのような治療院経営が主流になっていくのかといった話を徒然にお伝えしていけたらと思っています。
今回は「施術時間と価格の相関性について」です。
自分の「値段」を時給に換算してみると
僕が開業した2004年当時、整体の価格は「10分で1,000円」というのが相場でした。
当時は整体業界でも「リラクゼーション系」と「治療系」の院の線引きは明確ではなく、どんな施術系統の店舗でもが値段設定の基準は「施術時間」だったのです。
当時のウチの院もそれに倣って、50分で5,000円(当時は消費税5%だったので5,250円)という価格設定でした。
施術は50分ですが受付や着替えの時間を考慮し、一件の予約に対して60分の時間枠を設定していました。
つまりクライアント一人に対して60分で5,250円。
言い換えれば時給5,250円。
それが2004年当時の「僕の値段」でした。
現在ではおよそ30分の施術で11,000円の価格設定としています。
時給に換算すると22,000円。
少なくとも骨盤軸整体を始めてからの「僕の値段」は、開業当時に比べておよそ4倍になったと言えます。
施術時間の長短に囚われているのは施術する側だけ
なぜそのような劇的な上昇ができたのかというと「施術時間が長い=顧客満足度が高い」といった自分自身の一方的な思い込みを払拭することができたからです。
本気で身体の改善を目的にして来院されるクライアントは施術時間の長短など気にしていません。
つまりしっかりした結果を導くことができれば施術時間の長短は関係なく、そこに至るまでに無駄に施術時間を引き延ばす必要はないのです。
例えば歯医者さんに行って、治療してもらう時間の長さを気にする人はいるでしょうか?
「今日は歯を削る時間が前回よりも3分短かった!」などと言って怒る人はいないでしょう。
それと同様に、整体で本気で体を改善したいと考えている人達は施術時間の長短などは気にしていません。
施術時間の長さを基準にして治療院を選ぶのはリラクゼーションとしての施術を求めている人だけです。
そのことに気がつけば自身の施術に対して明確な自信を持つことが出来ますし、それによって短時間の施術でも適正価格を設定することへの後ろめたさも払拭することが可能となります。
自分の経営スタンスにあったクライアントに特化してく
もちろん「施術時間の長さを基準にして治療院を選ぶ」そのこと自体は決して悪いことだとは思いません。
リラクゼーションとしての施術を求める方は一定数いらっしゃいますし、世の中にはそのような施術を提供する店舗もたくさんあります。
つまりそのようなタイプの方はそのようなお店に行っていただければいいのであって、そうでない経営スタンスの方々がその代役を務める必要はないのです。
僕が開業した2004年と違って、現在では治療院ごとのスタイルやスタンスもしっかりと線引きが行われ、各院ごとの個性が明確に打ち出されているのを多く目にします。
そのような時代では、全ての潜在顧客層に満足してもらうような「広く浅い」経営スタイルではかえって上手くいきません。
むしろクライアントを明確に選別し、自分の院の特性に一致したクライアントに特化した「狭く深い」施術方針や経営スタイルが必要となってきます。
そのためにまずは自分の院がリラクゼーションを打ち出すタイプなのか、施術結果を打ち出す「治療系」なタイプなのか、自分の治療院のスタンスをを明確に打ち出し、それに見合ったクライアントに対してアピールすることが必要になります。
自分の価値観で納得いく価格設定=施術価格の適正化のために、まずはそのことが第一歩と言えます。
施術価格の適正化を導入していくために
そうはいっても、特に今まで保険診療でやってこられた整骨院の先生は、自費診療でいきなり数千円という金額をいただくことに抵抗を感じる方も少なくないと思います。
あるいはリラクゼーション主体で経営してきたセラピストの方などは、いきなりの「リラクゼーション系」→「治療系」への方向展開に対して戸惑いを感じる方も多いかもしれません。
しかしご安心ください。
骨盤軸整体はそのような方々でも自信を持って結果を打ち出し、高水準の施術価格を保つことのできる整体メソッドであると自負しています。
さらに骨盤軸整体セミナーのアドバンスコースでは、そのような方々でも心理的なハードルを乗り越えて適正な価格を打ち出すことができるような、根本的な考え方からしっかりと指導していきます。
本当の意味で自信を持って、周産期の女性に貢献できるテクニックを身につけるために。
私たちの骨盤軸整体を学び、共に広げていきませんか?
志の高い皆様のご応募をお待ちしています。