カウンタックおじさんの想い出

こんにちは、骨盤軸整体協会の野田です。
いつもありがとうございます。

 

僕が20代の頃、ファーストフードチェーンで店長を
していた頃の話です。

当時は東海地方の郊外にあるドライブスルーの
店舗に勤務していたのですが、

毎日決まった時間になると、ドライブスルーに
真っ赤なランボルギーニ・カウンタックに乗って
ハンバーガーを買いに来るおじさんがいました。

 

ランボルギーニ・カウンタックというのは
70年代に大流行した「スーパーカーブーム」の
筆頭とも言える高級スポーツカーです。

当時世界中の大富豪がこぞって購入していたような
真っ赤なランボルギーニ・カウンタック。

さぞかしゴージャスでセレブなお客様かと思いきや
乗っているのは作業着を着た普通のおじさんです。

しかも注文するのはハンバーガーひとつだけ。

ほんのたまにコーラのSサイズも併せて注文する
こともありましたが、ほぼ毎日ハンバーガーひとつ
だけを購入し颯爽と去っていくこのおじさんを、

いつしか僕ら店員は「カウンタックおじさん」と
呼ぶようになっていました。

 

この「カウンタックおじさん」は何者なのか。

地方都市で稀に見る大富豪の道楽者かというと、
決してそんなことはありませんでした。

 

実はこの「カウンタックおじさん」は、
近隣で農業を営む普通のおじさんなのですが

周囲でも変わり者でなかなか有名だった方で
スーパーカー好きが高じてカウンタックを購入し、

所有していた畑を潰して専用のガレージまでつくり
夜な夜なカウンタックで走り回るのを無上の喜びと
していたそうです。

 

昼は畑仕事で汗を流し、いつも同じ作業着を着て、
夕食はファストフードのハンバーガーひとつだけ。

それでも大好きなランボルギーニ・カウンタックを
所有し、夜毎乗り回すことができていたのですから
彼は十分に満たされ、幸せだったのではないでしょうか。

彼にとってランボルギーニ・カウンタックは
人生をかけて所有する価値を見出すに十分な
商品だったと言えます。

 

高額な商品やサービスというのは、決してお金を
持っている人だけが購入するものではありません。

それらに価値を見出した人が購入するのです。

 

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