レポート02| 運動時に使いたい筋肉を効率よく使うためには

次世代のボディケアを読み解く一級品の資料です

こんにちは、野田です。

骨盤軸整体協会では協会認定資格を得るために臨床レポート10枚の提出を定めていますが、その中でも読み応えのあるレポートをチョイスして紹介しています。

セミナー受講後に具体的にどのようにして、臨床の現場で骨盤軸整体を活用しているのか。
それぞれの得意分野が反映されていて、ご自分の環境でどのように骨盤軸整体を活用しているのかを読み取るための資料としても一級品なのです。

今回は成木先生からいただいたレポートを紹介します。

※ブログの文章としての文脈を考慮し、一部単語や表現などを改変しています

 

レポート紹介

骨盤軸整体臨床レポート

提出者

成木海次郎(五反田整体院 院長)

クライアント

O様(注:実名は伏せさせていただきます)

区分

その他(女性)

クライアントの症状

メンテナンスで長年通われている方。
運動はしているが、太ももとお腹周りのお肉がすっきりしないのが悩み。

症状改善のために意識した施術部位

ハムストリングス、内転筋、臀筋群。

その部位を選んだ理由

運動はされている方なので、よりポイントで筋肉をコントロールできるようになって理想のボディーラインをつくるため。

骨盤軸整体施術後の状態

施術前の徒手筋力テストにおいて臀部の筋肉、特に梨状筋と中臀筋がほとんど使えてないことがわかった。なので施術後の反応はすごい変化だった。

施術後クライアントの反応

臀部の筋力検査の際に、施術前はほとんどの動きで臀筋群の代わりに大腿四頭筋に力を入れていたことに気がつかれ、驚いていた。

骨盤軸整体以外で行いたい施術など

お尻とハムストリングスを効率的に使うためのエクササイズ指導。

感想、反省点、今後の課題など

「運動している」といっても、実際に自分で意識して使いたい筋肉を使えるように身体のコントロールができているとは限らない、という気づきがあった。

特にお尻の筋肉(臀筋群)を上手に使えていないことがかなり多いように見受けられる。

そして逆に大腿四頭筋への意識はが強くなりがちで、よく言われる「太ももが細くならない」というのも、結局は他の筋肉の働きの代わりに大腿四頭筋ばかりが使われてしまう結果なのだということが理解できた。

 

評価、感想など

成木先生の院では産前産後に限らず、さまざまなクライアントに対応しています。

今回のクライアントも女性の方ですが、特に産前産後というわけではなく日常の身体の使い方について、トレーニングの効果が思うように出ないというところから端を発しているとのこと。

トレーニングやエクササイズを指導していても、自分でイメージしている筋肉の部位とは別のところに力が入っていたり、使えているつもりの筋肉がうまく使えていなかったりというのはままあります。

特に今回のレポートにある大腿四頭筋はあらゆる動作で力が入りやすく、臀筋やハムストリングスの代償として使われやすいです。

そのような状態を改善するために指導をおこなうとしても「身体の使い方」というのは結局はクライアント自身の感覚やイメージに強く影響されてしまうため、細かく指導してもなかなか改善できません。

だったらどうすればいいのかというと、クライアントが直接その筋肉を意識できるような感覚を取り戻してあげればいいのです。

骨盤軸整体によって本来使いたい筋肉に軸を通すことによって、クライアントはその筋肉を正しく認識して動かすことができるようになります。

それによってトレーニングやエクササイズの正しい効果を効率よく得ることができるようになるのです。

ヨガやピラティス、あるいはパーソナルトレーニングのインストラクターの方には、ぜひとも骨盤軸整体をいかしていただきたいと思います。

成木先生、ありがとうございました。

 

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