いきなりステーキに学ぶ!英断と迷走の違いとは?

こんにちは、骨盤軸整体協会の野田です。
いつもありがとうございます。

皆さんは「いきなり!ステーキ」というお店に行ったことがありますか?
ステーキを立ち食いでいただくことのできるお店で
ここ数年で大躍進を遂げたチェーン店です。

先日、この「いきなり!ステーキ」を展開している
ペッパーフードサービスという会社が、
米ナスダック取引所に上場廃止を申請したというニュースが流れてきました。

「いきなり!ステーキ」米ナスダック上場廃止を申請

ペッパーフードサービスは日本の外食チェーンとして
初めて米ナスダック同取引所に上場したことで
話題となったのですが、業績不振が影響して
わずか9ヶ月で上場を廃止することになったのです。

アメリカ市場での顧客のニーズに応えることが
できなかったとして厳しい意見が多いようですが
決して悪いイメージばかりではありません。

むしろ経営者としては、ダメなものはダメ!として
早々に切り上げたこの判断は英断だったと思います。

そしてもうひとつ。

「いきなり!ステーキ」といえば最近、
ステーキ専門店として展開してきたにも関わらず
カレーや牡蠣をメニューに加えると発表して
それも一時期話題となりました。

ステーキ専門店としてのブランドが確立されて
いるにも関わらず、従来とは全く違うメニューを
追加で導入しているこの展開はどうでしょうか?

  • 現場のオペレーションの混乱を招く。
  • 立ち食いというスタイルのメリットであった「顧客の滞在時間の短縮」の阻害要因となる。
  • 経験のない生食材(生牡蠣)を導入することで従来心配のなかった食中毒等のリスクが高まる。
  • ステーキ専門店としてのコンセプトに混乱を招き築き上げてきたブランドが低下してしまう。

ざっと考えてこれだけのデメリットが想像できます。
これらのデメリットが解決されていないのであれば、
このケースは英断というより経営判断の迷走であると
消費者にイメージされても仕方がないかもしれません。

Next Generation 〜 ヤバいラーメン屋に学ぶ!コンセプトを外さない集客の重要性とは?

以前このようなブログ記事を書きましたが、
経営に危機を感じている経営者は得てして、
このような迷走をしがちであるといえます。

もちろん会社として業績の回復につながれば
全く何も問題のないことなのですが。

ただ我々のような業界でも、ビジネスの規模の
大小に関わらず、決断しなければいけない状況
というのが往々にして存在します。

その決断が英断なのか、迷走の末のものなのか。
状況判断を誤らずにおこないたいものですね。

個人的なことではありますが、
ペッパーフードサービスの一瀬社長とは以前、
ビジネスを通じて何度かお会いしてお話を伺ったことがあります。

豪放磊落にして繊細なマインドを持たれた
先をしっかり見通している経営者だというのが
お話しさせていただいての感想でした。

現在はなかなか苦しい状況だとお見受けしますが、
是非とも乗り越え、再度外食業界に旋風を
巻き起こしてもらいたいと思っています。

一瀬社長、頑張ってください!

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