競合店の価格調査からどのような結論を導くべきか?

こんにちは、野田です。

骨盤軸整体のセミナーに参加いただいた方々からよく聞かれる質問で、どのくらいの値段設定にしていいのかわからない、というのがあります。

施術メニューの値段設定というのはなかなか悩ましいものですよね。

「適正価格」という言葉をよく耳にしますが、何を基準にして「適正」と言えばいいのかよくわからなかったりして。

競合店との価格設定について

価格を設定する際に多くの方が参考にするのは、近隣の競合店だと思われる店舗の値段だと思います。

それは決して悪いことではないのですが、ほとんどの方が調査した競合店と同じ価格帯での値段設定を考えてしまうのではないでしょうか。

あまつさえ競合店よりも低い価格設定をしてしまう人もいます。

従来からある競合店に対抗するには、少しでも値段を低くしなければ誰にも来てもらえないのではないか・・・。

そんな気持ちもわからなくもないのですが、それでは新規に開業しても軌道に乗るまでにかなりの苦労を重ねることになると思われます。

 

競合店調査で価格帯の傾向をつかむまではいいのですが、大切なのはその価格帯に合わせるのではなく、むしろその価格帯は避けて設定するべきなのです。

もちろん避けるというのは、競合店よりも低価格という意味ではありません。

むしろそれより一段高い価格帯の値段を設定することをお勧めします。

特に「産前・産後のボディケア専門院」のようなスタイルでオープンするのであればなおさらです。

競合店との価格比較について

なぜそのようなことが言えるのかと言うと、人は専門性の高い仕事に対しては、値段の安いものより高いものを選びたい心理が働くからです。

例えば「今夜はピザが食べたい」と考えた場合。

近所に500円のピザを提供するファミリーレストランと2,000円のピッツァを提供するイタリアンレストランがあるとしたら、貴方はどのような基準でお店を選ぶでしょうか?

 

会社帰りになんとなく食べたいだけなら500円のファミレスのピザでも十分だと考えるかもしれません。

しかし例えばそれが結婚記念日のような、特別な日のディナーだとしたらどうでしょう?

ほとんどの人が2,000円のピッツァを提供するレストランを選択するのではないでしょうか。

 

人は自分にとって本当に大切な物事に関しては、専門性の高いものを求めます。

そしてその専門性が高いほど価格の高さはマイナスではなく、むしろ安心感としてプラスに受け止めてもらえる傾向にあるということが言えます。

 

我々の業界に話を戻すと、低価格であれもこれも、頭痛も腰痛も肩こりO脚矯正も骨盤矯正も、そして産後の骨盤矯正「も」やってます!という整体院や整骨院は、レストランに例えるならファミレスのようなものです。

もちろん決して悪いことではありません。お手軽な価格で様々な症例に対応してくれる使い勝手の良さは魅力的ですし、日常のちょっとしたメンテナンスをお願いするにはそのような普段使いできるスタイルの整体院は需要が高いと思います。

しかし産後の女性の身体というのはそのような普段使いの延長線上ではなく、出産という人生でも数回あるかないかの特別な経験を乗り越えた末の特別なコンディションです。

今までの人生で感じたことがないくらいに身体のラインが崩れたり不調に苛まされている状態といっても過言ではありません。

そのような特別な状態の身体をケアしたいと考えた時に、例えば一回3,000円のデイリーユースな整体院と一回6,000円の産後ボディケア専門院があるとしたら、どちらに自分の身体を任せたいと考えるでしょうか?

 

それでも「私だったら3,000円の整体院に行くわ!」という方もいらっしゃると思います。

もちろんそれを否定するつもりはありませんし、様々な事情でデイリーユースな整体院を選ぶ方もいらっしゃることは想像に難くはありません。

ここで本当に問題なのは「普段使いではない専門院で診てもらいたい人達にとって、その選択肢がない」ということです。

 

先ほどの例でいうと「結婚記念日にイタリアン専門店で食事をしたいのに、ファミレスしか選択肢がない!」という状態です。

ファミレスで結婚記念日を祝うことが悪いわけではありません。

しかし結婚記念日のような言わば「ハレの日」に、普段とは違うグレードのレストランで食事をしたいと思う人は決して少なくないと思います。

ファミレスしかないような街に、そのような需要に応えることができるレストランがオープンしたとすれば、それは顧客に対して新たな選択肢を生み出したことになります。

もちろん味や対応がしっかりしているということは前提ですが、きっと周囲のお店とは区別化されていくことで長く支持されるお店に成長していくことでしょう。

競合店の価格調査で導く結論は

どのような業種であれ、選択肢があるということは大切なことです。

私たちの骨盤軸整体の話で言うならば、せっかく専門性の高いテクニックを武器にして事業を展開していくのに、周囲にあるその他大勢の「骨盤矯正」に価格を合わせる必要はありません

むしろ明確な差別化をしていくために、明らかに他店とは違う、自信を持った価格を設定するべきだと考えます。

特に産後の女性というのは「出産という人生で数回あるかないかの特別な経験をした身体」の改善を希望してる人たちです。

そのような人達にとって、価格の高さは決してマイナスポイントとして映るとは限りません。

むしろ他の競合店より安心して任せられるお店という印象につながる可能性の方が高いと言えます。

 

更に、そのように価格帯の多様性を創造する事によって、自分がその価格帯においてのパイオニアとなることができるというメリットもあります。

そのあたりはまた後日、詳しくお話しします。

 

これからの整体院経営に関して、特に産前産後の女性をターゲットにした整体を手掛けていくためには、このような考え方が次世代のスタンダードになっていきます。

骨盤軸整体はそのような次世代のニーズにしっかり対応できる、数少ない整体メソッドであると自負しています。

本当の意味で自信を持って、周産期の女性に貢献できるテクニックを身につけるために。

私たちの骨盤軸整体を学び、共に広げていきませんか?

志の高い皆様のご応募をお待ちしています。

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